妊娠中は食べ物ひとつとってみても、食べてもいいのかな?
と心配になりますよね?
ゴーヤは苦み成分がありますので、ちょっと心配になる方もいるのではないでしょうか?
そこで、ゴーヤは妊娠中に食べてもいいのか?食べ過ぎるとどうなるのか?
適正な量などはあるのか?など、妊婦とゴーヤについてとことん紹介いたします。
妊婦はゴーヤを食べてもいいの?
ゴーヤは野菜です。妊娠中にアレルギーを除いて、食べてはいけない野菜というものは
ありませんので、基本的には妊婦はゴーヤを食べても問題ありません。
栄養面を見ると妊娠中に必要な栄養素がぎっしり詰まっているため、
むしろ食べた方が良いといえる野菜です。
ただし、なんでもそうですが、食べ過ぎるとデメリットがでてきますので、
量はほどほどにしましょう。
ゴーヤの栄養を見てみると、
際立って多いのが、ビタミンK、ビタミンC、葉酸が多く含まれています。
葉酸は妊娠中は非妊娠時のおよそ倍程度は摂取しないといけません。
ゴーヤに含まれる葉酸量は、ゴーヤ100gあたり80μg含まれており、
これは、1日の摂取量のおよそ1/5ということになります。
ビタミンKは骨を丈夫にする効果や出血した際に血を止まりやすくする効果などが期待できます。
ビタミンCは活性酸素から細胞を守ったり、ストレス耐性をつけたりと
さまざまな面で活躍します。
その他、ゴーヤにはカリウムも豊富で、利尿作用による塩分の排出に役立ちますし、
食物繊維は100gあたり2.6g程度含まれており、便秘解消に役立ちます。
妊娠中不足しがちなカルシウムも含まれています。
それでいて、カロリーは100gあたり17kcalしかありませんので、
太る心配もありません。
また、苦み成分であるモモルデシンは、胃腸の粘膜を保護してくれたり、
食欲増進効果が期待できますので、夏バテ解消にも役立ちますし、
モモルデシンは神経にも働きかけ気持ちをシャキっとさせる効果も期待できます。
食べ過ぎるとどうなるの?
食べ過ぎることによって、まず考えられるのは苦み成分であるモモルデシンの摂りすぎになり
気分が悪くなったり、胃痛や腹痛、胃もたれ、下痢などを起こす可能性があります。
これは個人差があるのでいくら食べても平気な方はおられます。
次に、ゴーヤのみを食べていると他の食事が入らなくなり
栄養の偏りが見られるかもしれません。
また、ゴーヤは94%が水分でできていることと、カリウムも豊富に
含まれていますので、おしっこが近くなる可能性があります。
これはデトックス効果があって良いことですが、妊娠中はトイレが近くなりやすいので、
さらに近くなることがあります。
ゴーヤを食べると流産する?
ゴーヤを食べると流産するというような噂がネット上で流れていますが、
これには根拠がありません。
なぜこのような情報が流れたのかは、ゴーヤを食べ過ぎると下痢を起こす、
ゴーヤには体を冷やす成分(キニーネ)が含まれているため、流産しやすいというような
ところから流れたのかと思いますが、食べ物を食べたからといって
流産するということは考えにくいです。
ゴーヤの消費量の多い沖縄が、流産が多いなんて聞いたこともありませんし、
切迫流産で入院中の方の病院食でゴーヤは出てきたりしますからね。
ですので、食べ過ぎは他のデメリットが出てきますが、常識的な範囲で食べるのであれば、
妊娠初期であっても全くもって問題はありません。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
どういった食べ方がいいの?
ゴーヤチャンプルーや佃煮、サラダなどいろいろな食べ方がありますが、
基本的にはどのような食べ方でも構いません。
旬のものですので美味しく食べられたら良いかと思います。
栄養面を気にするのであれば、ゴーヤチャンプルーにすることで、
卵や豆腐からタンパク質が摂取できますので、お勧めといえるかもしれません。
ただし、塩をふんだんに使った料理は食べ過ぎると塩分の摂取のしすぎに
なるかもしれませんので、ほどほどに。
また、佃煮は砂糖を多く使用していますので、食べ過ぎると
太る原因になりますので注意してくださいね。
ゴーヤ茶というお茶がありますが、
血糖値を下げる効果があったり、美肌効果や健康増進にも役立ちますし、
カフェインは入っておりませんので、妊娠中にはありがたいお茶と言えます。
どのくらいの量食べてもいいの?
どれくらい食べてもいいのかは、個人差がありますので
特に決まっているわけではありません。
つまり、1日に何本も何本も食べなければ、気にする必要はないということです。
ただし、人によってはたくさん食べると気分が悪くなったりしますので、
気分が悪くなるまで食べるのは避けてください。
まとめ
ゴーヤは妊娠中に必要な栄養が豊富に含まれていますので、
お好きな場合は、常識範囲内の量食べていきましょう。
苦み成分が体に良くないということはなく、食べ過ぎなければむしろ体に良いものなので
いろいろな料理にして楽しみましょう。