妊娠初期に現れることのある下痢。
なぜ妊娠すると下痢になる妊婦さんがいるのでしょうか?
こちらでは妊娠初期の下痢について紹介しております。
目次
妊娠初期の下痢はなぜ起こるの?その原因は?
妊娠すると、ヒト絨毛性ゴナドロピン(HCG)と言われる
ホルモンが妊娠を継続させるために分泌されるのですが、
HCGの分泌によってホルモンバランスが変化します。
このことによって胃腸の働きが低下して
便秘や下痢になる、あるいは便秘と下痢を繰り返したりすると言われています。
今まで普通に食べていた脂っこいものなど胃腸に負担がかかるような食べ物を
食べると胃腸の働きが弱まっていますので、消化不良を起こして
下痢になるということもあります。
一般的には便秘も下痢もつわり症状の一つと考えられています。
もちろん他の原因が関係している可能性もあります。
たとえば、お腹の冷え性であったりストレスが原因となっている場合、
あるいは食中毒で下痢になっていたりするかもしれません。
もし、何も原因が思い当たらない場合はつわりの症状として
下痢になっているのかもしれません。
妊娠による下痢はいつからいつまで続くの?
妊娠すると必ず下痢になるというわけではなくて、
便秘になる方が多いのですが、いずれもHCGの分泌が関係していると
言われていますので、早い人ですと妊娠4週あたり(次の整理が来る頃)より
下痢になる人はおられます。つわり自体が平均して妊娠5~6週で
始まりますので、つわり症状の一つである便秘や下痢は
このあたりから始まる人が多いかと思います。
では、いつまで続くのか?についてですが、
人によって症状は異なりますので、一概には言えないですが、
便秘や下痢、下腹部痛などのお腹の症状は目安としてつわりが治まるまで続くと考えた方が良いかと思います。
つわりが終わる目安は14~16週と言われています。(人によって異なります)
ですので、つわり症状の一つとして下痢になっているのでしたら、
長く続いてもこの時期に下痢や下腹部痛などの症状は治まるかと思います。
ただし、つわり症状として便秘になっている人がつわりの終わりとともに
改善されてその反動で下痢になるということはあるかもしれませんし、
便秘と下痢を繰り返している方もおられますので、
下痢がいつまで続くのか?については人によって異なるため
一概には言えないのが正直なところです。
下痢になったらどうしたらいいの?
つわり症状の一つかもしれない下痢。下痢で流産するということは
可能性としては低いとされていますので、水分にだけ気を付けてしばらくは
様子を見ていれば良いかと思いますが、続くようならかかりつけの医師に相談しましょう。
下痢の原因が何であるのか?対策はどうすればいいのか?について詳しく教えてくださるかと思います。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
下痢の対策は?
下痢になったら様子を見るしかないのか?と言われるとそうではありません。
下痢になった時の対策、あるいは下痢を予防する方法がありますのでご紹介いたします。
水分補給を心がける
上記にも書きましたが、下痢になると水分が吸収できていない状態ですので、
こまめに水分摂取をしましょう。ただし、水分摂取は冷たい飲み物ではなく
温かいものか常温のもので行うようにしましょう。
消化に良いものを摂取する
胃腸の働きが低下していることが考えられますので、
脂っこいものや肉など胃腸に負担がかかるようなものはたくさん食べるということはせずに
消化に良いものを摂取するように心がけましょう。
また、よく噛むことによって消化の手助けとなりますので、
ゆっくりとよく噛んで摂取すると良いかと思います。
冷え性対策をする
お腹が冷えていると下痢になりやすくなります。
冷たいものはあまり摂取しないようにして、クーラーで外が冷えていたり
冬で外が冷えるような場合は、腹巻などを使用してお腹を暖めると良いかと思います。
ストレスを発散させる
ストレスをため込むとお腹の赤ちゃんにもよくありませんし、
自律神経の乱れから胃腸の働きが弱まることがあり、下痢を招くことがあります。
ですので、できるだけストレスをため込まないように工夫するのも一つの方法かと思います。
まとめ
妊娠初期の下痢は原因は様々ですが、
特に原因が思いつかないような場合はつわり症状の一つとして
現れているのかもしれません。
その場合、続くようなら医師に相談をし、ご自身でできる対策としては
消化に良いものを摂取すること。水分補給をこまめに行うこと。
冷たいものは控えること。お腹を冷やさないことなどの対策ができるかと思います。
下痢で大変でしょうが、つわり症状として現れているのなら
長くてもつわりが終わる14~16週には改善されるかと思います。