妊娠中は、食べ物ひとつとっても
食べない方が良いものなどがあったりするので、
何かと気を使いますよね?
そこで、うなぎは妊娠中に食べてもよいのか?
また、食べても良いとしたら
どれくらいの量食べても良いのか?など
妊婦とうなぎについてとことん調べてみました。
妊婦はうなぎを食べてもいいの?
結論からいうと、食べてもいいけど
量は控えるように!というのが答えになります。
どういうことかというと、
うなぎには、動物性のビタミンA(レチノール)が
意外と多く含まれています。
その量は、うなぎの蒲焼100g(市販の蒲焼の半分~3/2程度)で
1500μg(5000IU)程度になります。
妊娠中1日に摂取しても良いレチノール量は、
1500μg(5000IU)とされていますので、
これだけで1日の上限に達してしまいます。
なお、連日3000μg(10000IU)を摂取し続けると
胎児に影響が出る可能性があるといわれています。
また、アメリカではレチノールを
連日4500μg(15000IU)以上摂取し続けると
先天異常の乳児を出産する確率が3.5倍も高くなるという
報告もあります。
⇒妊娠中ビタミンAを過剰摂取するとどうなる?不足するとどうなる?
こういったことから、うなぎの摂取はほどほどにするよう
言われています。
うなぎには水銀は含まれるの?
マグロやキンメダイは水銀が多く含まれていることから
妊娠中は摂取量に制限がありますが、
うなぎについては、厚生労働省の調べによると
平均で0.045(最大0.110)となっておりますので、
ほとんど気にすることはないでしょう。
なお、クロマグロは平均で0.542(最大4.200)
メチル水銀が含まれています。
参照:魚介類に含まれる水銀の調査結果
うなぎのカロリーは?
うなぎのかば焼きの場合、100gで293kcalあります。
うな丼にすると、タレやご飯のカロリーが入りますので、
目安として1人前692kcal摂取することになります。
ですが、ステーキなどの肉料理や揚げ物などと
比べると比較的低カロリーと言えるのではないでしょうか?
うなぎのにぎりは、1貫でおよそ47kcalですので、
にぎりの中では比較的低カロリーと言えます。
妊娠中の1日の摂取カロリーの目安としては、
妊娠初期では通常のカロリー+50kcal
中期では、通常のカロリー+250kcal
後期では、通常のカロリー+450kcal
と言われておりますので、
うなぎのカロリーについてはそれほど気にする必要は
ないでしょう。
うな丼やうな重の塩分は?
妊娠中は塩分も気にしなければいけません。
うな重もうな丼も外食で食べた場合
1人前には、およそ4~5gの塩分が含まれています。
自宅で食べる場合もおそらくそのくらいの塩分は
摂取することになります。
1人前なら特に問題ないかと思いますが、
それに加えて、味噌汁などを飲むと、
味噌汁には1~2g程度ありますので、
それだけで5~7gの塩分を1食で摂取することになります。
妊娠中の一日の塩分摂取量の目安は
8gが理想とされていますので、
他の食事を合わせると、余裕で理想の塩分を超えてきます。
1食程度なら問題はありませんが、これが数日続いたり、
毎日のようにカップ麺やうどんやそばなどの汁まで
飲んだりするような方は注意した方が良いかもしれません。
塩分のことに普段気を使い食事をされている方は、
連日食べなければ問題はないかと思いますが、
念のためうな丼などを食べる日は、3食のうちの
どこかの食事の塩分を控えるなどの工夫をされた方が
良いかもしれません。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
どれくらいなら食べても大丈夫?
一番気にすべきところは、レチノール量だと思いますので、
そこから説明すると、
1日の上限である1500μgを毎日のように
過剰に越えなければ良いので、
たまに食べるうな丼やうな重は特に問題になりませんし、
お寿司のうなぎのにぎりもたまに食べる分なら
7~8貫程度食べても問題にはならないでしょう。
ただし、これを連日食べるとなると
卵や魚介類や肉など他からもレチノールを
摂取するかと思いますので、
そのような偏食は避けた方が無難です。
カロリーや塩分についても、
たまに食べる分には気にすることはありません。
ただし、妊娠高血圧や妊娠糖尿病やその予備軍として
医師に注意を受けられている方は、注意した方が
良いかと思います。
ちなみに上記に出ている画像の場合ですと、
うなぎを1本使っていますので、
たまに食べる分には問題はないかとは思いますが、
食べ過ぎにあたりますので、できればうなぎの量は
上記の画像の半分程度にとどめておいた方が良いでしょう。
結論
うなぎはたまに食べる分には、1人前程度なら
特に問題はないかと思います。
うなぎの蒲焼のみを食べる場合は、
うなぎの蒲焼1本となるとさすがに食べすぎですが、
100g程度(1本の半分~2/3程度)なら
問題はないでしょう。
特に医師から何も言われていない場合は、
思う存分にとまではいきませんが、
うなぎを通常量楽しんでも特に問題はありませんので、
特に何も考えずに楽しみましょう。
ただし、妊娠初期にレチノールを連日にわたって
過剰に摂取してしまうと、胎児に異常が
みられる可能性がありますので、
妊娠初期の方はうなぎを50gなど
控えめに楽しまれると良いかと思います。
最後に、うなぎの肝に関しては、
100gでレチノールが4400μg(約14655IU)
含まれていますので、できれば食べないようにしてください。
食べたとしても30g程度にとどめておいた方が良いでしょう。