トキソプラズマは通常、特に症状がでないのですが、
妊娠中に初めて感染した場合に、
稀に胎児に重篤な症状が出るとされていますので、
妊娠中はトキソプラズマ陰性だった場合
特に注意をしなければなりません。
では、トキソプラズマの予防方法はどのような
方法があるのでしょうか?
見ていきましょう。
トキソプラズマの原因から探る
トキソプラズマの感染源は、
生肉や生野菜(洗ってないもの)を食べる。
日本ではあまりないことだと思いますが、
殺菌されていない生乳を飲む。
また、殺菌されていない生乳から作られたチーズ。
湧き水も注意が必要です。
猫の糞便、砂場や土などが何らかの形で口に入る。
このようなことが感染源となり、トキソプラズマに
感染していまいます。
予防方法は?
予防方法は様々なことがあげられます。
ジャンル別にみていきましょう。
食べ物からの感染を予防する方法
食べ物から感染するというリスクが高いですので、
一番注意すべき点だと思います。
予防としては、
- 生肉を食べない。(レバ刺し、馬刺し、ユッケ、鶏刺し、生ハム、ナチュラルチーズなど)
- 加熱不十分なものは食べない。(レアステーキなど中まで完全に火が通ってないもの)
- 生肉を取る箸と実際に食べる箸を一緒にしない(鍋の時にありがち)
- 生肉を扱った包丁やまな板で、次の調理に取り掛からない
- 生肉を触ったら必ず念入りに手を洗う
このようなことが挙げられます。
生肉を切ったりした包丁やまな板は、そのまま使用せず
熱湯消毒しましょう。
60℃の温度で消毒する場合、およそ30分。
80℃の温度で消毒する場合、およそ1分。
100℃の温度で消毒する場合、数秒間。
洗剤でしっかり洗った後に、熱湯消毒すると問題ないでしょう。
よくありがちなのは、
肉の過熱不十分です。
たとえば、少し厚いステーキや焼き肉などを調理するときに
中心部が生だったり、ハンバーグやとんかつを
作る際に中心部が生だったり
このようなことはよく起こりがちですので、
しっかりと意識して焼いて食べましょう。
また、生野菜に土がついていた場合も注意が必要です。
この場合は、野菜をしっかりと流水で洗えば問題はないので、
しっかりと洗ってください。
なお、生卵や魚、貝類については、
トキソプラズマに関しては心配する必要はありません。
8時間以上冷凍すると、死滅します。
参照:食品安全委員会
また、トーチの会では中心部が-12℃まで冷凍すると感染予防になるそうですが、
家庭用の冷凍庫の場合機種によって性能が異なりますし、
使い方によっても温度は異なり、死滅しない可能性もありますので、
注意しましょう。
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砂遊び、土いじりからの観戦を予防する方法
猫の糞便などから排出されたトキソプラズマ(オーシスト)は、
土中で長期間生存しますので、土をいじったり砂遊びをした際は
注意が必要です。
- ガーデニング、畑仕事、草むしりをする際は、マスクとゴム手袋などを
着用して作業をする。作業後は念入りに手を洗う。 - 子供と砂遊びをする際は、手袋は難しいかと思うので、
マスクだけでも着用する。遊び終わったら、念入りに手を洗う。
爪の中にも砂が入っていることが予想されるため、
爪ブラシなどでしっかりと爪の中まで洗いましょう。
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飼い猫からの感染を予防する方法
猫の糞便からもトキソプラズマ(オーシスト)は排出されますので、
注意が必要となります。
サイトによっては、子猫の場合のみ注意が必要と
書いてあるサイトもありますが、実際には成猫においても、
まだトキソプラズマに感染していない猫もいますので、
子猫に限らず成猫であろうと、注意すべきです。
- 猫に生肉を与えない(ネズミや害虫を捕食した場合も注意)
- 猫の糞便の処理は、ゴム手袋などを使用し、
24時間以内に行う。
理想は妊婦以外の人が掃除を行う。 - 猫とキスをしない(口を舐められない)
- 猫に触ったら、必ずしっかりと手を洗う
- できれば室内で飼うのが理想
猫を飼ってはいけないということではなく、
ちょっと注意すれば問題はありません。
最後に
トキソプラズマは目には見えませんが、
どこにでもいる寄生虫です。
特に生肉を扱う際やガーデニングなどの土いじり、
猫を飼っている場合などは、
意識していた方が良いでしょう。
妊娠中にトキソプラズマに初感染するのが
怖いのであって、妊娠前から感染していたのなら、
問題はありません。
感染しているかわからないような場合は、
1000円程度で、かかりつけの医師に相談すれば
検査していただけるかと思います。
検査がまだの場合は、検査することで
感染していた場合、早期発見にもつながりますし、
陰性だった場合は、注意の意識も変わるでしょう。
まだの方は検査することをお勧めします。