妊娠中は何かと気にするものですが、大根は妊婦にとって
必要な栄養が豊富に含まれています。
しかし、食べ過ぎには少し注意が必要なようです。
こちらでは妊婦と大根について徹底的に紹介しております。
妊婦は大根を食べるべき?
大根には、ビタミンC、葉酸、カルシウム、マグネシウム、カリウム
食物繊維、ジアスターゼ(消化酵素)、アミラーゼ(消化酵素)、
フラボノイドといった栄養が含まれています。
妊婦に欠かすことのできない葉酸は、根の部分100gあたりにおよそ33μg
葉の部分におよそ140μg含まれておりますので、
バランスよく大根を摂取することによって、特に葉の部分ですが、
葉酸を効率よく摂取できると言えます。
また、葉の部分ですとβカロテンを豊富に含んでいますので、
免疫力を高めたり、皮膚や粘膜の形成に必要とされる栄養ですので、
肌荒れなどにも効果が期待できるかと思います。
大根の特徴として、消化酵素であるジアスターゼやアミラーゼが
含まれていますので、摂取することによって食物の消化を手助けし、
腸の働きを整えてくれる作用があります。
また、食物繊維は根の部分100gあたり1.4g、
葉の部分には4g含まれていますので、
便通をよくする効果も期待できます。
妊娠中は便秘になりやすいため、
整腸作用や便通をよくする作用は実にありがたい作用ですね。
また、胎児の骨や歯を作るのに大切なのがカルシウム。
根の部分に100gあたり24mg、葉の部分には260mgものカルシウムが
含まれています。
妊娠時は1日にカルシウム900mg必要といわれていますので、
根の部分ではあまり摂取できそうにないですが、
葉の部分には他の野菜と比べても多く含まれていますので、
積極的に食べていった方が良いかと思います。
他にも、水分が豊富に含まれていること、カリウムの塩分を排出する作用で
むくみ解消などにも役立つことから大根は妊娠中におすすめの野菜と言えるでしょう。
切り干し大根にすると栄養がギュッと凝縮
大根を切り干し大根にすると、栄養分がギュッと凝縮されるため、
通常の大根を食べるよりも妊婦にとってはおすすめでしょう。
切り干し大根100g中に、鉄分9.7mg カルシウム540mg
マグネシウム170mg 水溶性食物繊維3.6g 不溶性食物繊維17g
カリウム3200mg 葉酸99μg
と、かなり凝縮されているのがわかるかと思います。
妊娠中は貧血になりやすいため、鉄分が9.7mgも含まれているのは
うれしいですね。
また、カルシウム、食物繊維、マグネシウムといった栄養素も
豊富に含まれていますので、骨や歯のために、便秘解消のためには
欠かせない食材といっても良いでしょう。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
大根おろしの食べ過ぎには注意が必要?
大根には消化を助ける酵素が含まれていますが、生で食べることによって
その恩恵が受けられます。ですので、煮たりすると酵素が壊れてしまい
消化をよくする作用はなくなってしまいます。
なので、大根おろしを摂取すると良いのですが、
食べ過ぎには注意が必要です。
というのも大根には水分が豊富に含まれており、
生で食べ過ぎることによってお腹が冷えるためです。
生でなければたくさん食べていいのか?というと
そうではありません。
時折、1日に1本など食べる方がおられますが、
1本となると少々食べ過ぎにあたるかと思います。
食べ過ぎることによって、他の食材を食べる量が減り
栄養が偏ってしまう恐れがありますので、
なんでもそうですが、適量摂取しバランスよく栄養を
摂取することが大切です。
まとめ
大根の栄養についてみてきましたが、
大根の根の部分、葉の部分と栄養が豊富に含まれているため、
妊娠中は効率よく摂取していきたいですね。
切り干し大根にすると、栄養がギュッと凝縮され、
妊娠中に必要な鉄分やカルシウム、便通をよくする食物繊維や
マグネシウム、妊娠中に欠かすことのできない葉酸も
ある程度摂取できるようになるため、是非切り干し大根を食べていきたいところです。
しかし、大根おろしを多量に摂取することはお腹が冷える恐れがあるので避けましょう。
大根おろしがメインにならずに、たとえばじゃこと大根おろしのあえ物など
一品、料理の上に大根おろし程度なら全然問題ありません。
なんでもそうですが、様々なものをバランスよく摂取していきましょう。