妊娠すると足をつるという方が多くなります。
足をつることをこむら返りというのですが、
なぜ多くなるのか?には2つの原因があります。
こちらでは妊婦と足がつる原因とその対策について
紹介いたします。
足がつる1つ目の原因は?
一つ目の原因としては、
よく言われるのが電解質のバランスが崩れることによって
足がつりやすくなるといわれています。
これがどういうことかというと、
電解質にはナトリウムやカリウム、クロール(塩基)、
カルシウム、マグネシウムがありますが、
この中のカルシウム、マグネシウムが
少なくなることによって足がつりやすくなります。
非妊娠時と同じような食生活を送っているのに
電解質のバランスが崩れてしまうのは、
妊婦は胎児にも栄養を送らなければいけませんので、
不足しがちになるといういことと、
妊娠中は水血症といわれる
血液中にも水分が多くなり、
これがむくみの原因になったりもするのですが、
このことによって、血液中の電解質が薄くなる
ということも言われています。
妊娠初期の場合は、
ひどい吐きつわりなどで脱水が絡んでくると、
カルシウムやマグネシウムの濃度が低下し
テタニー(強縮性収縮)という病気を
招くこともあります。
症状は手足のしびれやつってしまう、震戦などが
あげられますが、
これは脱水が絡んでくるそうで、
通常は起こらないようですが、
ひどいつわりで脇が乾いていたりなどの
脱水症状が出ており、手足にちくちくとした
痛みやしびれが出ている場合は、すぐに医師に相談してください。
電解質バランスが崩れている原因だけだと、
足だけがつるのではなく
腕などもつってもおかしくないのですが、
足だけがつる、いわゆるこむら返りになるのは
もう一つの原因が絡んできます。
足がつる2つ目の原因は?
2つ目の原因は、妊娠するとどんどん胎児が大きくなり
お腹が出てきますよね?
この時骨盤もどんどん開いていってるんですが
そうなると、重心が変わってきますので、
体を支えるために足に相当な負担がかかります。
それと同時に体重も増加していますので、
さらに足に負担がかかってきます。
いうなれば、長距離を歩いた後の過労により
足がつるような状態と似ているかと思います。
これによりふくらはぎがつったり、
ひどい場合は、ふくらはぎ以外もつることがあります。
一つ目の原因も二つ目の原因もそうなのですが、
主に妊娠中期~後期にかけて起こりやすいと
言われています。
やはり、胎児が大きくなることで、
送る栄養も増え、重心バランスもとりづらくなることが
原因となっているようです。
足がつったときの対策は?
まず、足がつった場合の対策ですが
足に負担がかかっているのでしたら、
湿布は効果的かと思いますが、
妊娠中は使用できない湿布がありますので、
注意してください。(主に第1類第2類などの湿布)
⇒妊娠中に湿布は貼ってもいいの?胎児への影響は?
ふくらはぎがつっている場合、
つるというのは筋肉が収縮しているので、
ゆっくり伸ばしてあげることが大切です。
伸ばし方はつっている方の足の指全部を
手で反対にそらすような感じでゆっくりと
ストレッチしてみてください。
難しい場合は親指だけでもいいですし、
それでもお腹がつっかえて無理という場合は、
スポーツタオルなどを足に引っ掛けて
両手でゆっくりと引っ張ってあげると
良いでしょう。
反対に足をピンと伸ばすと
ふくらはぎは収縮して足がつりやすくなるので、
気を付けてください。
つりそうと思ったら、足首から下を自分の方に
反らすことで回避できることも
結構ありますので、意識してみてください。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
足がつる予防法は?
足がつりやすいのを防ぐには、
水を飲むと良いといわれていますが、
これは水の中にカルシウムやマグネシウムなどの
電解質が含まれているからです。
水よりも吸収が良いのはスポーツドリンクなのですが、
スポーツドリンクだと糖分が気になりますので、
できれば、OS1というスポーツドリンクから
糖分を取り除いたものを飲むようにすると良いでしょう。
また、普段の食生活の改善も有効的で
カルシウムが多く含まれている乳製品を
摂取することを心がけると良いかと思いますが、
チーズなどの場合は、カロリーが気になりますので、
お勧めとしてはヨーグルトを毎日食べることです。
難しい場合は、カルシウムの含まれたサプリメントなどを
摂取されると良いかと思います。
そこで調べてみると、カルシウムの他に、
ビタミン類も豊富に含まれており、さらに妊娠中や授乳中にも欠かすことのできない
葉酸も含まれたサプリメントを見つけましたので、紹介しておきます。
続いて、たまひよなどでよくとりあげられている葉酸サプリです。
日光に浴びることも必要
カルシウムの吸収を助けるためには、
ビタミンDが必要となります。
1日に数分でも良いので
日光に当たることをお勧めします。
日光に当たることで体内でビタミンDが生成されます。
ストレッチやホットパックも重要
足の血流・循環がうまくいっていないことで
酸素供給がうまくいかなかったり、
足の脱水が原因で冷え性になり、
そのことで足がつっているということも考えられます。
この場合は、寝る前に足のストレッチを行なったり、
ふくらはぎにホットパックを充てるなどの
対策も効果的になってくると思われます。
まとめ
足がつる原因は、電解質のバランスが
崩れていることと、体重増加や重心変化により
足に負担がかかっていることが主な原因と
なっているようです。
対策は、カルシウムなどの電解質を摂取すること。
足に負担がかからないように、余分な体重増加に
気を付けること。
その他ストレッチやマッサージなどで
血流を良くすることで改善方向に向かうと思いますが、
あまりにもひどい場合や何をやってもダメっていう意場合は、
医師に相談されると良いかと思います。