妊娠中特に、臨月などの妊娠後期あたりに
無性に氷が食べたくなる方が結構おられます。
氷を食べる量は人それぞれですが、1日に10個や20個以上
食べたり、どうかしたら1日中食べている
という方も少なくありません。
なぜ無性に氷が食べたくなるのでしょうか?
また、氷をたくさん食べることによって
胎児に影響はあるのでしょうか?
徹底的に調べてみました。
なぜ無性に氷が食べたくなるの?
特にアイスクリームが好きだから
食べたい、氷がもともと好きだから
食べたいとかではなく、
なぜか急に氷が無償に食べたくなるのは、
「氷食症」になっている可能性があります。
氷食症とは、氷を無性に食べたくなる病気のことで
確固たる原因は不明とされていますが、
ストレスなどによる精神疾患や
鉄欠乏性貧血、もしくはその前駆状態のときに
この症状が出ることが確認されています。
なお、1日に製氷皿1皿以上食べるものという定義があります。
妊娠中の場合、特に後期に入ってからは
貧血になりやすいため、鉄分が不足して
氷食症になっている可能性があります。
もちろん可能性の話なので、
全員が貧血というわけではありません。
氷を食べたくなるのは、口の中の体温が高くなり
それを冷やすための行動ではないかと
考えられています。
氷を食べ過ぎるとどうなるの?
氷を食べ過ぎると当然体は冷えます。
体が冷えると手足の冷えにつながったり
肩こりや首のこり、それが原因による
片頭痛や深い眠りにつけないということも
考えられます。
また、お腹が冷えると下痢を起こしたり、
お腹が張るという方もおられるようです。
胎児への影響は?
胎児への影響としては逆子になりやすくなる、
難産になりやすくなるということが言われたり、
胎児自身が体温を保護するために身体全体に
脂肪をまいて(胎脂)産まれてくることもあります。
氷を食べ過ぎると色白の赤ちゃんが生まれるという
話を聞きますが、おそらく胎脂をまとって産まれてくるため
そのような話が出てきたのでしょうね。
氷の食べ過ぎと肌の色は関係ありません。
貧血の場合注意が必要
氷の食べ過ぎよりも、
氷食症であった場合に、貧血の可能性が高まりますので、
その場合、めまいを起こして倒れる危険性や
貧血により出産時の出血が心配になってきますし、
そのことにより出産時に輸血が必要になったり、
産後の回復の遅延や母乳の出が悪くなる
といった心配も出てきます。
また、貧血が重度になると母体だけでなく
お腹の赤ちゃんも貧血になり
発育に影響が出てくる可能性も出てきます。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
氷を無性に食べたくなったらどうしたらいいの?
まずは、かかりつけの医師に相談してください。
もし、貧血が原因の場合は鉄剤などを処方してくれたり、
食事のアドバイスなどもしてくれるかと思います。
ただ、氷がもともと好きで食べたいだけ
というなら良いのですが、(食べ過ぎは注意)
その原因が貧血だった場合放っておくと
上記に書いたように様々なリスクが出てくる可能性が
あるので、無性に食べたい、食べ過ぎているという場合は
医師に相談しましょう。
まとめ
妊娠中は貧血になりやすく、特に中期から
後期には貧血になって氷をがりがりと
無性に食べたくなるという方はいます。
今現在氷を無性に食べたくなるのは
貧血が原因かどうかはわかりませんが、
急に食べたくなったとしたらかかりつけの医師に
相談してみてください。
また、貧血でないにしろ氷が好きで
食べ過ぎる場合も念のため医師に相談された方が
良いかと思います。
ついつい氷を食べ過ぎてしまう場合の対策として、
氷をがりがり食べるのではなく
少しずつ舐めて氷を食べる量を減らしたり、
がりがり噛んだ後は飲み込まずに
吐き捨てるといった工夫をされている方もいますので、
参考にされてみてはいかがでしょうか?