妊娠中、特につわりのときなんかは
口がさっぱりとする炭酸水を飲む機会が
多くなるという方が結構おられます。
また、妊娠後期にも甘いものを摂取したくなる
ことから炭酸飲料を飲むという方もおられます。
炭酸水をがぶがぶと飲むと
何か問題があるのでしょうか?
こちらでは、妊婦と炭酸飲料について
紹介いたします。
妊婦の炭酸飲料摂取について
まず、妊娠中だからといって
炭酸飲料を飲むことは問題ありません。
つわり対策のランキング(吐きづわり部門)で
7位に入っているという人気です。
参照:初めてのたまごクラブ2014年秋号
ただし、以下のことには注意が必要です。
糖分が含まれている炭酸飲料には注意
たまに飲む分には構わないのですが、
これが1日に何本も
飲むというのは摂りすぎになります。
炭酸飲料には基本砂糖がたくさん含まれており、
コカコーラの場合ですと、500mlあたり
糖分が65g。角砂糖(4g)が16個程度含まれています。
三ツ矢サイダーですと、角砂糖およそ12個分
含まれています。
1日の砂糖の摂取量は、生活環境や食生活などによって
変化しますが、WHO(世界保健機関)によると
総エネルギー摂取量の5%未満に抑えるべき
と見解を示しています。
これを成人に当てはめると、1日およそ25gということになります。
なので、1日にコーラを500ml摂取すると、WHOのいう量の
2.6倍も多く摂取することになります。
1日2日と短い期間では特に何もないでしょうが、
長期にわたり過剰に飲み続けると
肥満や糖尿病などの原因となります。
ですので、炭酸飲料を飲む場合は、
1日に少量飲むか、
糖分の入っていない炭酸水を飲んだ方が
良いかと思います。
最近では、ゼロカロリーのコーラやサイダーなど
甘味料を使用した炭酸飲料が発売されていますが、
少量なら構いませんが、
多量となるとこちらも問題になってきます。
これらゼロカロリーをうたうものには、
だいたい「アスパルテーム」という甘味料が使用されています。
これは、一日の摂取上限が定められている成分で
体重1kgに対して40mgとなっています。
参照:食品衛生の窓
一般的に言われているのは、妊婦が摂取しすぎると
胎児に異常を発生させる疑いがあるといわれています。
といっても、上記の摂取量のおよそ100倍の量で
異常が見られたという話ですが、
上限が設けられている以上、過剰摂取は控えた方が
良いのは明らかです。
具体例としては、ゼロキロカロリー系の飲み物を
1日に1L以下でおさめた場合は、ほとんど影響が
ないそうです。
しかし、妊婦がフェニルケトン尿症の場合は、
アスパルテームの摂取は禁止されているようです。
その場合は、医師から何か言われているかと思います。
参照:MSD 妊娠時における薬物
つまり、通常の炭酸飲料もゼロキロカロリーの
炭酸飲料も飲みすぎには注意した方が良いということです。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
コーラはカフェインに注意
コーラについては、砂糖だけでなくカフェインについても
注意が必要です。
メーカーによっても異なるでしょうが、
コーラ500mlにはおよそ50mgのカフェインが含まれています。
日本では、妊婦のカフェインはコーヒーで表すと
1日に2杯程度なら問題ないとする医師が多いため、
これに照らし合わせると、
コーラの場合は、1~1.5リットルが上限ということになります。
⇒妊娠中カフェインを摂り過ぎるとどんなリスクがあるのか?
これだけ飲むと、糖分の方が気になってきますが、
最近では、カフェインフリーゼロカロリーのコーラが
ありますので、カフェインが気になるようでしたら、
そういったものを飲むと良いかと思います。
ですが、上記の人工甘味料の件もありますので、
摂りすぎには注意してください。
他のカフェインの含まれる炭酸飲料
- オロナミンC 18mg/本
- レッドブル 80mg/本
- モンスターエナジー 144mg/本
- ロックスター 120mg/本
- バーン 80mg/本
- デカビタC 21mg未満/本
- マウンテンデュー 100mg/本
など。
普段コーヒーや紅茶などを飲まれる妊婦さんは
上記の飲物にも注意が必要になります。
おすすめの炭酸飲料は?
おすすめの炭酸水としては、
やはりジュースではなく
無糖の炭酸水です。
これにレモンやライムを絞って混ぜるだけで、
さっぱりとしたのど越しが味わえるかと思います。
ただし、どうしてもサイダーやコーラなど飲みたい場合は、
量にさえ気を付ければ、問題ないので
ストレスがたまらない程度に
こうした無糖炭酸水を混ぜながら
飲んでいくことが良いかと思います。