妊娠中に焼肉を食べてもいいのか?
と気にされる妊婦さんがよくいらっしゃいます。
どこかで食べない方が良いと聞いたことがあったり
するかもしれませんが、本当に食べない方が
良いのでしょうか?
もし食べるとしたら注意点はどんなところに
あるのでしょうか?
徹底的に調べてみました。
妊娠中の焼き肉はNG?
結論から言うと、食べても問題ありません。
ですが、過剰に摂取したり毎日食べるような
偏食に気を付けることの他にいくつか注意しなければ
ならないことがあります。
一つは、ビタミンA(レチノール)の過剰摂取に
ならないこと。
もう一つは生肉は食べないこと。
また、レア肉(生の部分が残っている)ものも
食べない方が良いでしょう。
ビタミンA(レチノール)の過剰摂取とは?
動物性ビタミンAの過剰摂取は、
胎児に異常が生じる可能性があるので、
摂りすぎには注意が必要です。
焼肉店でよく食べられる
カルビやタン、ロース、ハラミなどは
レチノール含有量は少ないので気にする必要は
ないのですが、
レバーには、レチノールが豊富に含まれていますので、
食べたとしても少量にしておいた方が良いでしょう。
また、焼肉店によっては、
鶏ハツ(心臓)を出すところもあるでしょう。
こちらもレチノール含有量が多いため、
食べたとしても少量にしておきましょう。
ちなみにレチノール含有量はこのようになっています。
1人前=100gとした場合のおおよそのレチノール含有量
※店によっては、1人前の量は異なります(70g~100g程度)
- カルビ 13μg
- ロース 7μg
- ハラミ 8μg
- タン 11μg
- ホルモン(牛ひも、しまちょうなど) 1μg
- 牛ハツ 5μg
- 鶏ハツ 700μg
- 牛レバー 1100μg
- 豚レバー 13000μg
- 鶏レバー 14000μg
この中で気を付けなければいけないのは、
レバーと鶏ハツになります。
※レチノールの1日の上限は、1500μg
⇒妊娠中ビタミンAを過剰摂取するとどうなる?不足するとどうなる?
生肉や生焼けには要注意
焼肉店では、最近は規制されて
減りましたが、ユッケや生レバーなどは
要注意です。
生肉は食中毒の危険性があり、
その種類もO-157などの
腸管出血性大腸菌をはじめ、
カンピロバクターやノロウイルス、
寄生虫であるトキソプラズマなどが
いる可能性があります。
妊娠中は免疫力が低下しますので、
特に注意が必要でしょう。
焼肉は焼いてるから大丈夫と
思うかもしれませんが、
中心部に火が通ってない状態で
食べているということはないでしょうか?
この場合も、食中毒の危険性が出てくるので、
良く焼いて食べるようにしましょう。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
焼肉の過剰摂取にも注意
焼肉には、下味として塩が使われており、
また、焼肉のたれにも塩分が含まれています。
そして、油分や脂肪分、カロリーも豊富なので
血圧が上がりやすいのです。
適量食べる分には良いのですが、
過剰に摂取してしまうと、
妊娠高血圧症になる可能性も
ありますので、食べすぎには注意してください。
これだけだと、食べ過ぎってどれくらい?
となってしまうと思います。
食べる量は人によって異なると思いますが、
一般的に食べられてる量の平均を挙げてみると、
- 男性 3人前(210~300g)
- 女性 2人前(140~200g)
となっています。
ですので、平均を目安に考えて
食べると良いかと思います。
この場合、肉の種類は関係ありませんが、
いろんな肉を少しずつ、好きな肉は少し多めに
食べると楽しみにつながるかと思います。
メニューににんにくのホイル焼きというものが
あることがありますが、
にんにくは、刺激が強いということと
油分が多いため、食べすぎには注意しましょう。
まとめ
焼肉を食べる際に注意する点は、
- 良く焼くこと
- 過剰摂取しないこと
- レバーは食べても少量でとどめる
ということに注意すれば、楽しみの一つとして
食べてストレスを解消しましょう。
毎週とかでなく、月に1度とかなら
多少食べ過ぎても問題はないかと思いますが、
健康のためには腹八分目で
抑えるのが良いかと思います。