妊娠中は、たらこやいくら、数の子などの魚卵といえども、
食べてもいいかどうかって気になりますよね?
また、食べたとしてどれくらいの量ならいいのか?
なんかも気になると思います。
そこでこういった魚卵は食べてもいいのか?
食べたとしてどれくらいの量なら食べてもいいのか?
などについて徹底的に調べてみました。
魚卵は食べてもいいの?
イクラやたらこ、数の子などの魚卵は食べても
良いかというと、生で食べる場合がほとんどなので、
妊娠中は生ものは控えた方が良いでしょう。
それに、どの魚卵も塩分が多いですし
コレステロールやプリン体が多く、
少しなら問題はありませんが、
毎日食べすぎると、妊娠高血圧になったり、
高脂血症、高尿酸血症、痛風になることもあります。
ですので、食べたとしてたまに少量食べる程度にする。
ですが、生ものなのでリステリア菌に感染する可能性が
ないとも言い切れませんし、
食品安全委員会でも魚卵製品はできるだけ控えた方が良いと
促していますので、
妊娠中はやはり加熱されていない魚卵は控えた方が
良いかと思います。
参照:食品安全委員会22.リステリア菌(2)
イクラの場合は?
イクラはたびたび食中毒の話を聞きます。
その中に、リステリア菌による食中毒もあり、
通常は気にする必要はないのですが、妊娠中は
免疫力が低下しているため、
リステリア菌による食中毒になる危険性もあります。
また、スーパーなどで販売されている筋子や生イクラの
中に、稀にアニサキスという寄生虫がいる可能性も
ありますので、生のイクラを食べる際は
特に注意が必要かと思われます。
イクラに潜んでいるアニサキスの動画を見つけました。
動画のようにアニサキスが潜んでいることは
あまりないことだと思いますが、0%ではないので、
できれば、妊娠中は我慢した方が良い食材と言えるでしょう。
※しっかりと加熱した場合は別です。
たらこや数の子の場合は?
たらこや数の子もイクラ同様生で食べる場合は、
リステリア菌の注意が必要となります。
低い確率ではありますが、
100%大丈夫ということではないので、
できれば、加熱してから食べた方が良いかと思います。
たらこですと、焼きたらこや焼いてからパスタとあえて
たらこスパゲティなどにできます。
数の子は加熱するのは、「えっ?」と思われるかもしれませんが、
食べやすい大きさに切って、バターで炒めるだけでも
美味しく食べることができますし、
そのまま焼いて醤油を垂らして食べても美味しいです。
また、チャーハンと一緒に炒めて混ぜると
プチプチ感のあるチャーハンになります。
ただし、イクラと比べてたらこも数の子も粒が小さいですので、
それだけたくさんのプリン体を摂取することになりますので、
食べる量には注意しましょう。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
どれくらいが食べ過ぎにあたるの?
たらこの場合ですと、1日に1切れ(1腹を一口サイズに切ったもの)
だと問題ないかと思いますが、毎日1腹となると・・・
1腹(50g)中に塩分は
およそ2.3g含まれており、これを毎日食べるとなると
塩分の過剰摂取が気になります。
コレステロールについては、
たらこやイクラなどよりも鶏卵1個の方がはるかに多いので、
魚卵からはさほど気にする必要はないでしょう。
また、プリン体についても、たらこ1腹と納豆1パックとでは
ほぼ同じくらいの量となりますので、
こちらもあまり気にする必要はないようです。
ですが、たらこなどを毎日摂取することで、
他からもコレステロールやプリン体は摂取しますので、
結果的に過剰摂取になる可能性はあります。
ですので、たらこの場合ですとたまに1腹食べる分には
問題ないでしょうが、毎日となると問題になるかと思います。
数の子の場合ですと、1本2本程度なら問題ないでしょうが、
これが100gとなると、コレステロールの摂りすぎにつながります。
ですので、食べたとしても1~2本程度で抑えて、
それも毎日食べるというのは控えた方が良いかと思います。
イクラの場合もそうですが、大さじ1杯程度なら問題ないでしょうが、
やはり100gなどになってくると、食べ過ぎに当たります。
どの魚卵もそうですが、たまに少量食べる程度にとどめておいた方が
無難かと思われます。
まとめ
基本的に少量なら魚卵を食べても問題はないでしょうが、
できれば、生の状態で食べるのは、
食中毒が気になりますので控えた方が良いでしょう。
また、加熱したとして塩分が高いものですし、
コレステロールも高いですので、
たらこの場合だと、毎日1腹食べるなど
多量に食べるといったことはせずに、
たまに食べる程度にとどめておいた方が
良いかと思います。