妊娠中に風邪を引いた場合、病院へ行くとしたら
内科?妊婦なので産婦人科?と迷うことがあるかと思います。
こちらでは、妊婦が風邪を引いた場合、
何科に行ったらいいのか?また、薬は飲めるのか?
について紹介いたします。
病院に行った方がいいのか?その目安は?
妊娠中は免疫力が低下しているため、
非妊娠時と比べて、病気にかかりやすく
また、悪化しやすいため、
鼻水が出る、微熱程度で治まっているというような
軽い場合はそのまま様子を見るというのも構わないと
思いますが、基本的には悪化する前に病院に行った方が
良いでしょう。
自宅で何とかしようと思われる場合であっても
熱が出てしんどいなど、ちょっとやばいかな
と思われる少し前あたりで、病院に行くことを
決めた方が良いでしょう。
病院へ行く目安としては、
- 高熱が出ている場合
- 咳がひどい場合
- お腹が緩い場合
- しんどい場合
- 一向に症状が改善されない場合
このような場合は我慢せずに病院へ行きましょう。
たとえ、熱がなくてもしんどい場合は、一度
病院へ連絡して聞いてみると良いでしょう。
無理をすると母体だけでなく
赤ちゃんもしんどい思いをしますので。
何科に行ったらいいの?
発熱、咳、鼻水、などの風邪様の症状が出た場合、
まずは産婦人科に電話をして症状を伝えたうえで、
どうしたらいいのか?聞いてみましょう。
そこでどうしたら良いのか?答えてくれると思いますので、
指示に従ってください。
もし電話せずに
直接産婦人科に行ってしまうと
万が一その風邪がインフルエンザだったりした場合に、
他の妊婦さんに移る可能性がありますし、
産婦人科にもよりますが良い顔をされないところも
あるかと思います。
なお、産婦人科以外の病院に行く際も
行かれる前に一度電話で連絡しておいた方が
無難かと思います。
というのも、産科がない病院の場合ですと
断られる可能性があるためです。
産婦人科から紹介してくださればよいのですが、
無難な方法としては、産婦人科のある総合病院が
確実かと思います。
産婦人科にすぐに来てくださいと
言われたのならば、産婦人科に行かれると良いかと思いますが、
その際に、他の妊婦さんに移さないようにどこで待てば良いのか?
ということも聞いておいた方が良いでしょう。
受診の際の注意点は?
受診される場合、産婦人科、内科いずれにしても
マスクはしておいた方が良いでしょう。
また、産婦人科なら問題ありませんが、
内科や耳鼻科などに行かれる際は、
受診前に妊娠何か月ですと知らせておいてください。
事前に伝えておくことで、的確な診察が行えますし、
妊婦でも飲める薬を処方してくれたり、
どのように安静に過ごしたら良いか
などのアドバイスをくれたり適切な対応をしてくださいます。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
市販の薬は使用してもよいのか?
できるだけ病院には行かないように
市販の薬で症状を緩和させようと考えられる方が
おられるかもしれませんが、
自己判断で市販の薬を使用するのは、
胎児にどのような影響が出るかわかりませんし、
なぜ、風邪様の症状が出ているのか?ということも
わかりませんので、絶対にしないようにしてください。
我慢するとどうなるの?
ただの風邪と思われるかもしれませんが、
上記にも書いたように妊婦は免疫力が低下するため
症状も悪化しやすい状態ですし、
しんどいのを我慢していると胎児にも
何かしらの影響が出るかもしれません。
風邪により菌やウイルスが胎児に移行するということは
滅多にありませんが、発熱によって、母体の熱が上がると
羊水の温度も上がり胎児の心拍数が上昇することがあります。
また、40℃以上の熱が続くと
胎児に何らかの影響が出る可能性もあります。
咳も軽ければ、胎児に影響することはないのですが、
咳がひどい場合は、腹圧がかかってしまうため、
お腹が張りやすくなってしまいます。
また、風邪様の症状でお腹が緩くなることがあります。
下痢などになっている場合は、腸の動きが刺激となり
子宮が収縮し、お腹が張りやすくなります。
ですので、症状がひどい場合や
症状が軽くても一向に改善されない場合は
病院に相談してみましょう。
まとめ
風邪様の症状が出た場合で、病院に行く際は
まずはかかりつけの産婦人科に電話で聞いてみて
指示に従いましょう。
そのうえで、産婦人科にいかれるか、
内科などの他の科に行くか決まるかと思います。
他の科に行くよう促された場合は
その病院に行く前に電話で妊娠していることと
ご自身の状態を伝えてから、行くようにしましょう。
症状が軽くしんどくない場合は、
様子を見るというのも良いですが、
一向に改善されない場合や症状が悪化していく場合は、
病院に連絡してくださいね。
我慢すると母体も胎児もしんどい思いをしますので、
決して無理はしないでください。