妊娠中は、カフェインを摂取しすぎると
よくないといわれていますが、
どれくらいの量でとりすぎになってしまうのか?
また、1日にどれくらいならカフェインを摂取してもよいのか?
調べてみました。
1日のカフェイン摂取量の限度は?
1日にカフェインをどれくらいまで
摂取してよいのかというのは、
WHO(世界保健機構)では、
1日にコーヒー3~4杯までとされています。
また、イギリスでは1日のカフェイン摂取上限を200mgまでとしています。
イギリスの基準に当てはめると、インスタントコーヒーで換算すると
100ml中におよそ60mg含まれていますので、
3杯程度となります。
ただし、これは1日に摂取してよいボーダーラインで、
1度にということではありません。
一般の人で1度に摂取してよいカフェイン量は、
200~300mgとされています。
それ以上一度に摂取すると、
身体に危険を及ぼす可能性がある
と言われているため、
妊婦の方はなおさら気を付ける必要があります。
もし、コーヒーなどを何杯か飲まれる際は、
最低でも3~4時間あけて
ゆっくりと飲むようにしてください。
北欧やアメリカでは摂取量が異なる
日本には明確な基準はありませんが、
多くの国では300mgとなっており、
イギリスでは1日の摂取量は200mgまでと
されています。
なお、世界保健機関(WHO)ではコーヒー3~4杯とされています。
なぜ、国よって摂取量が異なるのか?
というと、カフェインは摂取量が多くなれば、
胎児への影響が懸念されるからです。
少し古い論文を用いますが、
2008年10月にイギリスのれすたー大学とリーズ大学で
出された論文では、
カフェインを100mg以下摂取する人と比べ
それ以上摂取する人は、
胎児の発育遅延や早産などのリスクが
- 100mg~199mgで、1.2倍。
- 200mg~299mgで、1.4倍。
- 300mg以上で1.5倍
にも増加するという報告がされています。
参照:http://www.bmj.com/content/337/bmj.a2332
⇒日本語訳(時間がかかります)
摂取しない方が良いのか?
摂取しないに越したことはありませんが、
飲み物だけでなく食べ物にもカフェインは
含まれており、知らず知らずのうちに
摂取しているかと思います。
日本の産婦人科医の意見では
その医師によって異なりますが、
コーヒーや紅茶などを1日に1~2杯、
2~3杯や数杯程度なら
問題ないとする医師が多いです。
カフェインを過剰に意識したり、
摂取しないことでストレスとなることの方が
よほどリスクになると思いますので、
飲みすぎない程度(いつもより少しだけ控えめ)に
楽しむと良いかと思います。
それでも、カフェインが気になる・・・。
という場合は、カフェインレスのコーヒーや
たんぽぽコーヒー、カフェインレスのコーラなども
販売されていますし、
お茶も麦茶やルイボスティーなどのハーブティーには
カフェインが含まれていませんので、
そういったものを飲んでゆっくりとされてみては
いかがでしょうか?