妊娠中は、食べ物一つをとっても気にするもの。
冬になると旬を迎える蟹についても、
食べてもいいのかどうか?食べ過ぎたらどうなるのか?
注意すべき点は?などなどいろんな疑問が出てくるものです。
こちらでは、妊婦と蟹について紹介いたします。
目次
妊娠中は蟹を食べてもいいの?
妊娠中の蟹は特にアレルギーがなければ
食べても問題ありません。
ですが、食べ過ぎや毎日食べるなどの偏食を
するのは好ましくありません。
しっかりと栄養のバランスを考えて摂取するように
心がけましょう。
大丈夫といっても、食べる部位や食べ方によっては
控えた方が良い場合があります。
どういう食べ方がよくないの?
妊娠中は免疫力が低下していますので、
妊娠してない状態と比べて食中毒になりやすいです。
蟹にはナグビブリオ菌やリステリア菌などが
気になりますので、生で食べる蟹の刺身や
半生になりがちな「蟹しゃぶ」などは気を付けた方が
良いでしょう。
食べる際はしっかりと火を通して食べると安心かと
思います。
食べるのを控えた方が良い部位は?
蟹全てが全てではないのですが、
カニ味噌に稀にカドミウムという毒が
多量に含まれていることがあるそうです。
確率的には低いのだと思いますが、
妊娠中は大切な時期なので、
万が一のことを考えると食べないに越したことは
ありません。
また、カニ味噌やウニもそうなのですが、
プリン体を多く含む食材ですので、
こちらにも気を付ける必要があります。
蟹の水銀は大丈夫?
魚介類で気になるのは水銀です。
マグロやイルカ、クジラなどは水銀を多く含むので、
制限がありますが、蟹に関しては水銀含有レベルが低いため
気にする必要はありません。
安心して食べることができます。
蟹は体を冷やすって本当?
蟹は昔から体を冷やすといわれています。
ですので、ボイルされた冷めた蟹をたくさん
食べるというのは、控えた方が良いでしょう。
食べるのでしたら、蟹鍋やボイルされたものや
焼いたものでも温かいうちに食べるように
しましょう。
といっても、何杯も何杯も食べ過ぎなければ
あまり気にする必要はないかと思います。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
蟹の塩分は大丈夫?
ボイル蟹で気になるのは塩分です。
やけにしょっぱいものなどもあります。
妊娠中は、妊娠高血圧などの心配もありますので、
やはり食べ過ぎには注意が必要でしょう。
蟹を毎日食べたり、一日に何杯も食べるなどの
食べ過ぎに注意さえすれば、問題はないかと思います。
1度に1杯食べたからと言って
どうにかなるわけでもありません。
程よく食べて、楽しみましょう。
胎児へのアレルギーの影響は?
蟹やエビなどの甲殻類を食べると
生まれてくる赤ちゃんがアレルギーになりやすい
という話がありますが、
これについては、食べたからといって赤ちゃんが
アレルギーになるという証明はされていません。
厚生労働省も妊娠中の食物により胎児にアレルギーが
発症するというのは、根拠が十分でないとして通常除去食は
勧められていません。
実際に卵については、良質なタンパク源として
1日半分~1個食べることが勧められています。
除去食の例として、卵や牛乳を一切食べたり飲まなかった
妊婦から生まれた赤ちゃんが卵アレルギーや牛乳アレルギーを
発症するということはよくある話です。
蟹などの甲殻類が気になるのなら、
食べないに越したことはないですが、
これを気にしだすと、卵はダメ、牛乳はダメ、
小麦粉もダメ、大豆もダメ、と何も食べれなく
なってしまいます。
食べたからと言って、それが原因で赤ちゃんが
蟹やエビのアレルギーになるとは、考えにくいかと思います。
それに、蟹については毎日食べるようなものではないので、
気にする必要はないかと思います。
こんな人は、注意が必要
蟹を食べると毎回のようにお腹が緩くなったり
壊したりする方は、蟹のアレルギーがあるのかもしれません。
妊娠中に下痢をするとお腹が張る原因にもなりますので、
そういった方は、あまり食べない方が良いかと思います。
まとめ
- 蟹はアレルギーがなければ食べても良いが
食べ過ぎや毎日食べるといった偏食には注意が必要 - カニ味噌には稀に高濃度のカドミウムが含まれているため、
万が一のことを考えると食べない方が良い - カニの生食やカニしゃぶなどの半生になりやすい食べ方は
しない方が良い。火をしっかり通して食べること。 - たまに食べる分には全く問題がないので、楽しんで食べましょう。
最後に自宅でカニを食べる際は調理する前に殻をよく洗ってくださいね。
なお、食べ過ぎに気を付けないといけないのであれば、
自宅で食べる際は、よくある訳あり商品ではなく
せっかくなので、厳選されたような蟹を食べると
より楽しいかと思います。