妊娠中リステリア菌の食中毒になるとどうなるの?症状と胎児への影響は?

どの食中毒も怖いのですが、
妊娠中は特にリステリアという菌による
食中毒には注意が必要とされています。
リステリア菌による食中毒は、
主に生の肉や生野菜、乳製品、魚介類などが
原因となり食中毒となるのですが、
なぜ妊娠中は気を付けなければいけないのでしょうか?
母体の症状、胎児への影響など
細かく説明いたします。

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リステリア菌による母体への症状

健康な成人であれば、無症状のまま何もなく
おさまっていくこともしばしば見受けられるのですが、
妊婦(胎児)、新生児、高齢者、慢性呼吸器疾患や慢性心疾患
慢性腎不全、糖尿病、高血圧などの基礎疾患を持っている人は、
成人と比べて、100~1000倍感受性が高いため、
注意が必要なのです。
なお、妊婦の場合は成人と比べて
20倍感受性が高くなるといわれています。

この食中毒にかかると、潜伏期間は
24時間から91日間(おおむね3週間程度)と広範囲で
症状は、38~39℃の発熱、頭痛、
筋肉痛や関節痛といった
インフルエンザ様の症状が出ることが多く、
また、腹痛や腰部痛も見られることがあります。

急性胃腸炎症状はあまりみられませんが、
時には下痢や嘔吐などもみられます。

妊婦はリステリア菌による食中毒に
かかりやすく、特に妊娠期間の後半
26~30週はリステリアなどに対する
細胞性免疫が低下するため、注意が必要です。

重症化した場合は、
髄膜炎や敗血症、意識障害やけいれんなどが
あらわれることもあります。

リステリア菌

胎児への影響は?

リステリア菌による食中毒の怖いところは
これだけにとどまらず、妊婦がこの食中毒にかかると
母体が無症状や症状が軽かったとしても、
胎盤を通してそのまま胎児も感染してしまい
胎児には強い影響があらわれて、
流産や死産、早産となる場合があります。

また新生児の感染は出生前に子宮内感染、
もしくは出産のときに膣内で感染することがあり、
新生児の髄膜炎や脳炎、敗血症が起こることがあります。
感染した胎児や新生児の致死率は
20~30%といわれています。

何が原因でリステリア症になるの?

集団感染事例が上がっているものとしては、
ナチュラルチーズや食肉加工品、
野菜サラダやスモークサーモンは
報告が上がっていますので、
避けた方が良い食べ物となります。

日本の事例ではないですが、
海外では様々なもので集団感染の
事例があがっています。
海外におけるリステリア食中毒の事例

ナチュラルチーズとは具体的にいうと、
カマンベールチーズやフェタチーズ、ブリーチーズ、
ロクフォーチーズ、メキシカンスタイルチーズなどです。
これらはソフトタイプのチーズになるのですが、
ハードチーズについても、日本に輸入されたもの
(リンドレスゴーダチーズ)からリステリア菌が
検出されていますので、避けた方が良いでしょう。

また、食肉加工品とは、ハムやソーセージなどを言いますが、
通常は加熱してから食べるので、リステリア菌は殺菌されるのですが、
生ハムなどの場合は、そのまま食べますので、
こういった生のものは輸入産国産に
かかわらず食べない方が無難です。

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リステリア菌の感染を予防するには?

  • 上記で上げた生ハムやナチュラルチーズは食べないこと
  • 生野菜はよく洗うこと
  • 保存していたものはしっかりと加熱すること
  • 生の肉や生の魚を触ったらよく手を洗うこと
    また、生ものを切ったりした調理器具もしっかりと洗うこと
  • 生肉などを切った後に、そのまま野菜などを切らないこと
    肉類を切った包丁やまな板は、使用せずに洗うこと

などが予防策となります。

リステリア菌は、寒さに強く、冷凍庫保存していても
死滅しませんし、-4℃の状況でも少しずつ増殖していきます。

ですので、冷蔵庫4℃程度のところでも、
少しずつですが増殖を繰り返しますので、
冷蔵庫で保存しているからと過信せずに
長期保存は避けるようにしましょう。

リステリア菌は熱に弱いため、
何においても一度加熱してしまえば、
殺菌されるため、食中毒のリスクはなくなります。
ただし、中心部分が74℃以上で15秒以上加熱してください。

まとめ

リステリア菌は、妊婦は成人に比べて
およそ20倍感染しやすい状態であり、
感染するとインフルエンザ様の症状が
出るだけでなく、胎児には強い影響を与えて
流産や死産などの原因となってしまいます。

妊娠時は生のものや長期保存されたものや
ナチュラルチーズなどには十分に注意してください。

難点なのが、食べた食後に発生せずに
数日から数週間後にこのような症状が
あらわれたりしますので、
このような症状が出たり、少しでもおかしいと
感じたならば、医師に診てもらった方が良いでしょう。

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