そのまま食べたりスープに入れても美味しいセロリは栄養豊富で
妊娠中にはありがたい栄養が含まれています。
セロリが大好きで妊娠中セロリをよく食べる、
あるいはつわり時期でセロリしか食べられないなんてことが
あるかもしれませんが、
食べ過ぎると何かしら影響が出るともいわれています。
こちらでは妊婦とセロリについて徹底的に調べてみました。
目次
妊娠中にありがたいセロリの効果
セロリの栄養はざっと書いてみると、
食物繊維、カリウム、βカロテン、ビタミンE、ビタミンK、
ビタミンC、ビタミンB群、葉酸、カルシウム、
セロリの香り成分であるピラジンやアピイン、セネリンなど
などが含まれています。
全ての栄養において突起して多いというわけではありませんが、
多様な栄養が含まれているため、バランスよく栄養が補えるのが特徴です。
高血圧予防
セロリ100g中にカリウム410mg含まれており、野菜の中では
含有量が多い部類に入ります。
カリウムには余分な塩分を排出する作用があるため、
高血圧予防になります。また、むくみ予防にもつながります。
特に、妊娠中は気を付けなければいけない妊娠高血圧症候群の
予防になりますので、この栄養はありがたいですね。
便秘解消
セロリ100g中に1.5g含まれており、根菜類と比べて
少ないのですが、食物繊維を摂取することができます。
食物繊維は腸内環境を整え、便のカサを増やし大腸の蠕動運動を促し
排泄を促進させる効果があります。
特に、妊娠中は便秘になりがちなため、食物繊維は欠かせない存在です。
骨を作る
栄養の中でも比較的多いのがビタミンKです。
ビタミンKはビタミンD同様、骨の健康を正常にしてくれる働きがあるため、
赤ちゃんの分まで栄養を必要とする妊婦さんにはこちらもありがたい栄養と言えます。
また、ビタミンKには動脈硬化予防も期待できます。
ストレス緩和作用
セロリにはおよそ40種類含まれているという香り成分があり、
その代表的なものがアピインやセネリンと呼ばれる成分となります。
これらの成分は、イライラや不安、緊張などの改善、精神を落ち着かせる効果や
リラックス効果が期待できると言われています。
また、不眠対策や頭痛対策にも期待できることから
ストレスをためやすい妊娠期においてこの効果はうれしいですね。
冷え性改善・疲労改善
セロリの葉に多く含まれているのですが、「ピラジン」と呼ばれる香り成分があります。
この成分は血流を良くしてくれる効果があるため、血流改善による冷え性予防や
新陳代謝の活性、疲労防止などに役立ちます。
先天性異常を予防する
妊娠初期においての話ですが、葉酸を摂取すると、
胎児の先天性異常のリスクを軽減すると言われています。
葉酸をセロリだけで補うことはできませんが、
葉酸摂取の一部としてとらえて食べると良いかと思います。
また、妊娠初期以外にも葉酸は口内炎のリスクを減らしたり血液を作る栄養として
必要ですので、摂取は心がけた方が良いでしょう。
妊娠初期の葉酸不足は危険!?また過剰摂取するとどうなってしまうの?
食べ過ぎるとどんな影響がでるの?流産するって本当?
セロリは食べ過ぎると、流産につながる恐れがあると言われています。
これはなぜか?と調べてみると、
セロリはセリ科の植物で、セリ科の植物にはアピオールと呼ばれる成分が含まれており、
この成分に子宮収縮作用があるため、流産というような噂が流れたのだと思います。
しかし、世界保健機構(WHO)や厚生労働省などで注意喚起はされておりませんので、
一般常識をはるかに超えて食べ過ぎなければ問題にはならないでしょう。
また、wikipediaによると通常常識的な範囲でセロリやパセリを摂取することは、
医学的にも問題がないとされています。
参照:wikipediaアピオール
つまり、通常の食事で食べる分にはまったくもって気にする必要はないということです。
ただし、セロリを度を越えて過剰摂取したり、
アピオールは特に種子に多く含まれているようですので、セロリの種子(セロリシード)などから
作られたサプリメントなどの摂取は控えた方が良いでしょう。
妊婦はパセリを食べちゃいけないの?何か影響はある?
では、実際セロリを過剰に摂取して考えられる影響としては、
消化不良による下痢や便秘になる可能性があるということでしょうか。
また、食物繊維を過剰に摂取することでおならが出やすくなったり
腸内にガスが溜まるということはあるかもしれません。
そもそも食べ過ぎになるほど食べると栄養の偏りが
心配になってきますので、くれぐれも食べ過ぎには注意してください。
・妊婦は葉酸をいつまで摂取すべき?妊娠中期以降も必要?
つわりでセロリしか食べれない場合は?
つわりの時期は食べれるものを食べるというのが基本的な考えとなります。
ですので、セロリしか食べれないのであれば、セロリを多少摂り過ぎになっても
食べるべきだと考えます。
食べないでいると、栄養が摂取できず点滴をするということにもなりかねませんので。
ただし、食べれるものや飲めるものを少しずつ見つけていき、
レパートリーを増やしていきましょう。
適切な量はどれくらい?
セロリにおいて、摂取上限というのは定められておらず、
当然適切な量というのも食生活で変わってきますので、定められておりません。
1日に必要な野菜の量としては350g以上と言われています。
しかし、セロリだけでこの量を摂取するのは、栄養の偏りや
特定の成分の過剰摂取にもつながりかねませんので、
あくまでも多様な野菜から栄養を摂取するということを心がけましょう。
おすすめの食べ方は?
食べ方としては、美味しいと思う食べ方で食べていただければ、
セロリスティックにマヨネーズを付けて食べていただいても良いですし、
スープなどに入れて食べていただいても構いません。
美味しく食べるのが一番良いですので。
セロリは加熱しても栄養が逃げないと言われているだけでなく、
加熱することで香りやコクなどが増して、一層美味しくなります。
それだけでなく、肉や魚の臭みを取る作用もありますし、
煮込み料理やスープなどに入れれば、味にアクセントがつきますので、
炒め物や煮込み料理など加熱調理に向いています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
セロリは、突出して多い栄養というものはありませんが、
様々な栄養が含まれていますので、バランスよく栄養を補う食材として
優れています。
セロリの摂取で流産などの話を聞くことがありますが、
度を越えて過剰に摂取しなければ、特に何の影響もないものです。
一つのものを食べ過ぎになるほど食べるのではなく、
様々なものから栄養を摂取してくださいね。