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妊娠初期に葉酸サプリを摂らなかった!これって大丈夫?

妊娠初期以降に、妊娠初期に葉酸を意識して摂取することで、
神経管閉鎖障害のリスクを軽減できると知ったが、妊娠初期のころには
葉酸サプリを飲んでいなかったけど、赤ちゃん大丈夫かな・・・と心配になられる
妊婦さんもいらっしゃるかと思います。そこで妊娠初期に葉酸サプリを飲まなかった場合
どのようなことが考えられるか調べてみました。

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葉酸が推奨されるのはなぜ?

葉酸サプリ

厚生労働省では1日に摂取した方が良い葉酸量は、平均必要量として+200μg。
推奨量として+240μgとされています。この量は非妊娠時の2倍に当たる量で、
妊婦は1日に葉酸を400μg必要、推奨量は480μgということになります。
必要量に関しては1日に野菜を350g摂取すれば届く量とされています。

なぜ、妊娠1か月以上前から妊娠3か月まで葉酸を意識して摂った方が良いとされているのかというと、
神経管閉鎖障害のリスクを軽減できるからと言われています。

[前略]
それらの研究は受胎前後における充分な葉酸の摂取により、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが大幅に減少することを示しました。そこで世界各国で妊娠を希望する女性に対してサプリメントなどの栄養補助食品からの葉酸摂取に関する勧告が出され、また葉酸を添加した食品も普及しました。その結果、欧米諸国での神経管閉鎖障害の発症率は近年著しく減少しています。こうした背景から、日本でも2000年に厚生労働省から神経管閉鎖障害のリスク低減のために妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されました。

引用:e-ヘルスネット 葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果

神経管閉鎖障害の発症率は?

上記の話では、欧米諸国の話で、十分に葉酸を摂取することによりリスクの軽減につながったという話ですが、
日本においては神経管閉鎖障害の発症率がどのようになっているのか見ていくと、

平成12年と13年の話になりますが、葉酸を意識して摂取を心がけていない妊婦における発症率は、
1万人中4.9人および5.9人となっており、割合的には0.049~0.059%の確率ということになります。
参考:葉酸摂取による胎児異常発生予防-日本産婦人科医会

なお、ニュージーランドやイギリス、アメリカなどにおいては、葉酸摂取を心がけることにより1/10に減少していることから
葉酸摂取は神経管閉鎖障害などのリスクを軽減するということは明らかなのですが、
日本産婦人科医会のホームページを見てみると、日本は近年増加傾向にはあるものの、
大きな変化が見られないことから食生活などが大きく関係しているものと思われます。

日本産婦人科医会 葉酸摂取による胎児異常発生予防についてはこちら

なぜニュージーランドやイギリスにおいて発症率が高かったのか?

日本産婦人科医会のホームページにあるグラフを見てみると、
1980年においてニュージランドでは10000人中およそ12人の発症。イギリスでは10000人中およそ11人の発症であることがわかります。
1980年当時においては日本の約6倍ものリスクとなっていますが、なぜこの2国が際立って多いのかというと、食生活にあると考えられます。とりわけこちらではニュージーランドの食生活について取り上げたいと思います。
ニュージーランドの食生活は全員が全員ではありませんが、食に対する意識がイギリスから来ているそうです。

実際どのような食事をされていたのか(現在はどのような食生活になっているのかわかりません)を見てみると
こちらも各家庭によって異なりますが、パンやポテトを主食にする人も入れば、ご飯を主食にする人もいる、肉をメインとする人もいると分かれてはいるのですが、
日本のように様々な食材をバランスよくというわけではなく、1品と飲み物などのようにとてもシンプルな食事をされていたようです。

ニュージーランドの食事が書かれたサイトがいくつかありましたので、紹介しておきます。

カルチャーショックinニュージーランド-食べ物あれこれ-

ニュージーランドの食べ物・料理-ニュージーランドワーキングホリデー旅行記

上記のサイトを見てわかるように、以前の食事ではあまり野菜など葉酸の含まれるものをあまり食べていなかった傾向にあると判断できます。

妊娠初期に葉酸サプリを飲まなかったらどうなるのか?

日本においての話ですが、日本では海藻類を頻繁に食べる傾向にあったり、和食で野菜を摂取するなど、
近年では食生活の欧米化に伴い摂取する量は減少したと言えど、他国と比べて葉酸摂取率は高いということが言えます。

また、葉酸を意識して摂取していなかった場合においても、上記の日本産婦人科医会のデータを見ると
10数年前のデータとなりますが発症率が1万人中約5~6人、確率にして0.049~0.059%と非常に低い確率であるということがわかります。

ですので、妊娠初期に葉酸サプリを飲まなかった!!赤ちゃん大丈夫かな・・・?とさほど不安になるほどの数値ではないということがうかがえます。

なお、つわりで何も食べれなかったという場合、食べれるものを食べるとされていますが、
ほんとに何も食べれない、水も飲めないような状態であれば、医師の判断により点滴などの処置が施され、何かアドバイスなども
いただけると思いますので、医師から何か言われていなければ、神経質になることはないし心配になることもないと考えられます。

考え方としては、妊娠1か月前から妊娠初期において葉酸サプリを摂らなかったらリスクが上がるという考えではなく、
葉酸サプリというよりも葉酸を必要量摂取することで、リスクを低減できるという考えですので、
この点においてもよほど食生活に偏りがない限り心配はないと考えて良いでしょう。

どうしても気になるようでしたらかかりつけの医師に訪ねてみると安心されるかと思います。

では、なぜ栄養補助食品からの摂取を勧めているのか?

数値的には低い確率ということがわかりましたが、なぜ普段の食事以外から栄養補助食品などでの摂取も推奨しているのかというと、
上記にも書きましたが、神経管閉鎖障害のリスクが減らせるということが分かっているからです。

その発症リスクの低減というものがどれくらいかというと、
1991年にイギリスで無作為比較試験にはなるのですが、葉酸サプリを摂取すると
神経管閉鎖障害の発症が72%減少するということが証明されたとされています。
参照:難病情報センター 奇形症候群分野 二分脊椎(平成23年度)

このことから、日本においても妊娠1か月以上前から妊娠初期の葉酸摂取を推奨しており、
妊婦においては1日400μgの葉酸摂取を勧めているのです。
というように、日本においてリスクとしてはもともと低いものですが、よりリスクを低減させるために
葉酸を摂りましょうと推奨しているわけですね。

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妊娠初期以降に葉酸サプリを摂取しても意味はあるのか?

葉酸の大切さに気づいたころにはもうすでに妊娠初期を過ぎていた。
今からでも葉酸サプリを摂取しても意味はあるのか?というと、
神経管閉鎖障害のリスク低減においては意味はありませんので、リスク低減目的では
サプリメントは必要ないものになります。

ただし、葉酸を摂取することは貧血予防などにもつながるとされています。

葉酸が不足すると、赤血球をうまくつくることができず、貧血の原因となります。

引用:わかさ生活-成分情報-葉酸

通常の食事で野菜などバランスよく摂取している場合においてはそもそもサプリメントなどは必要ありません。
ですが野菜不足(葉酸不足)が懸念される場合においては、意識して葉酸を摂取することは有効であると考えられます。

ただし、妊娠中期以降基本的な考えとしてはサプリメントなどに頼らず、バランスの良い食生活を心がけましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?妊娠初期に葉酸サプリを飲んでいなかったとしてもよほど偏った食生活を長期的に
送っていなければ、リスクの確率的には低いものですので心配することはないでしょう。

妊娠中期以降も、葉酸だけではないですが栄養バランスは大切なので、しっかりと栄養のことを考えて
食事をとるということを意識していきましょう。どうしても食事が偏りがちという場合においては
何らかの栄養補助食品に頼るという方法も一つの手ではあるかと思いますが、
これから生まれてくる赤ちゃんの栄養(母乳や離乳食など)も今後考えていかないといけないため、
栄養がちょっと偏ってるかな~という場合は、今のうちから普段の食事を改める努力はすべきかと思います。

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